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自動車のキャラクターが異なるというのは、選ぶほうにとっては楽しみなことである。
A社はまず内装を大幅に研究し、A社の高級車イメージを確立しようと図った。
そして、A4では新しいFF車の価値をつくろうとして、とりあえずョ−ロッパではそれに成功した。
いろいろな意味でA4は評価が高く、いまジャーナリストの間では評価ナンバー1のクルマである。
ここに来てA社はちょっと目が離せないメーカーになってきた。
しかし、O社というメーカーはまじめだから、キャラバンCDはワゴンとして室内はきわめて広く、リァシートも広大につくられている。
キャラバンのエンジンは2.54から、24、1.84とそろっているが、いまのところ、どのエンジンが日本に入ってくるかはわからない。
ベクトラというクルマは、ハンドリングも乗り心地も、ほとんど破綻のないクルマである。
現代のファミリーカーとして安心して乗れるだろう。
O社は現在、エンジンのラインナップをエコテックなる高効率のDOHCエンジンに替えている最中である。
エコテックは、燃費がいいというふれこみなのだが、もうひとつ、整備上のアドヴァンテージがある。
最近ヴィータとVWポロを購入して使っている。
O社のエコテックエンジンは、そのふれこみほど燃費がよいわけではなく、なんと電動ファンのヒューズが、2本のうち1本が最初から入っていなかったため、今夏、何度もエンストを生じて、ずいぶん往生したという。
ただ、ヴィータのエコテックエンジンは、コンピュータにその運行状況を記録できるシステムになっている。
整備工場で調べると、過去、エンストするなど不具合を生じたときの状況が、たちどころにわかるのである。
O社は25年のフランクフルトショウで、新しいベクトラのワゴン、ベクトラ・キャラバンCDの試作車を発表したが、今年になって、世界中のジャーナリストを呼び、ベクトラ・キャラバンの試乗会をアイルランドでおこなった。
O社はここ3年ほど、日本マーケットで最も成功した外国車だ。
それはひとつには日本人のドイツ車好みと、もうひとつ、誠実な価格政策によるものだ。
ライバルのフォードやVWは、たとえばマスタングは、最も安いモデルは左ハンドルでありながら、パワーウィンドウを付けず、パワーウィンドウ付きを一挙に数万円も高くする。
あるいはゴルフの1.84モデルは、3ドアが5ドアになると、いろいろなものが付いて一挙に100万円も高くなるといった、悪錬な手法で売っている。
それに対してO社は、あくまで5ドアは3ドアよりドア2枚ぶん高いだけという価格政策なのである。
新しいキャラバンCDのディメンションは、全長4490m、全幅1707m、全高1445ホイールベース26率直に言って、私はこのボディデザインはあまり気がきかないと思う。
ベクトラは、セダンのほうはO社車らしからず、なかなかカッコいい。
ベクトラのライバルはフォードのモンデオだが、モンデオのワゴンには、197万円というとても安い価格設定のモデルがある。
しかし、このモデルにはABSもパワーウィンドウも付いていない。
それに対してベクトラのほうはセダンでも200万円以下のモデルはないが、そのかわり最も安いモデルでも、ABSやエアバッグ、シートベルトプリテンショナーなどの安全装備はもちろん、パワーウィンドウやオートマチック・トランスミッションなど、必要な装備はすべて付いている。
その点、実際に比較してみると、ベクトラのほうが安いかもしれない。
私はベクトラ・ワゴンよりは、A社のA4アヴァントのほうがずっとカッコいいなと思うが、しかし、ベクトラを買うユーザーに対して、変なものを買ったねとは言わない。
ベクトラ・ワゴンはきわめてまじめにつくられたクルマであり、日本で売れても、少しもおかしくないと思う。
それにしても、今日O社が日本で成功したのは、Yさんの力にあずかるところが大である。
しかし、Yさんに言わせると、これまでいろいろなメーカーと付き合ったが、O社ほどYさん側の要求をすばやく受け入れてくれるメーカーは他にないそうだ。
その点では、VWは世界一反応が鈍かったという。
YさんはO社をいたく信用している。
エンジンの排気量をあらわす数字を付けてという呼び方をしてきた。
たとえば525なら、5シリーズの2.54エンジンという意味である。
ところがBMWはここに来て、下2ケタでエンジンの排気量をあらわすことをやめてしまった。
たとえば540と呼ばれるモデルには4.44エンジンが載せられている。
私はこのなかでは540に載るV8がいいと思うが、このモデルは798万円とだいぶ高く、一般的ではなかろう。
日本で最も売れている525に載る2.54エンジンは、3シリーズに載るエンジンと同じオールアルミブロックの新エンジンである。
新しい5シリーズは日本中のジャーナリストのお気に入りで、人によってはこのクルマが世界一の乗用車だとさえ主張する。
しかし、私はその意見には賛成できない。
私はこのセグメントでは、メルツェデスの新しいEクラスのほうが5より上だと思っている。
なるほど走る、曲がる、止まるという点については、メルツェデスより5のほうが上かもしれない。
BMWラインナップの中核をなす、BMWお得意のストレート6を載せる後輪駆動セダン。
昨年、7年ぶりにフルモデルチェンジされ、新しいシャシー、ボディを与えられた。
フルモデルチェンジされたといっても、新しいものにはさしたる大きな変化はみられない。
その発想は依然として保守的である。
そんな5シリーズでいちばん大きなことは、ボディの軽量化をはかったことである。
それはBMWの将来にとって、とても大事なことだろう。
新しい5は、サスペンションのサブフレームをすべてアルミニウムとし、エンジンも新しいオールアルミブロックの6気筒を与えられた。
その結果、新しい5は、どれも1.5t台の半ばにおさまっている。
5シリーズのディメンションは、全長4775全幅1800全一局1435mホイールベース2830m。
今回、5は少しサイズを拡大して、ほとんど新しいEクラスと同じぐらいの大きさになった。
Eクラスとごくごく近いところでクロースしている。
新しい5シリーズのボディスタイルには、なんら新味が感じられない。
昨今の流行を意識して、多少ボディに丸みをつけたりしてはいるものの、従来のBMWイメージから一歩も出ていないと思う。
クルに対する姿勢が何よりも評価できるということなのだ。
このクラスのクルマはそこが一番大事だ。
走る、曲がる、止まるの性能だけでクルマを評価することはできない。
たんに走る、曲がる、止まるの性能だけで比較するなら、新しいマークUは5よりも上かもしれない。
そのくらいの出来のよさなのである。
しかし、メルツェデスEクラスとマークUと比べたら、そこに盛り込まれている技術的なアドヴァンスは月とスッポンだ。
その点、新しい5シリーズはそうしたエンジニアリングを示しておらず、新しいものが何もない。
最近、BMWは日本での価格政策を改めつつあり、5シリーズの価格を安くしてきた。
525は528万円、528は598万円と、従来の5に比べると大幅な値下げである。
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